愛知県あま市 甚目寺
整形外科・リウマチ科・外科・リハビリテーション科
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骨粗鬆症と骨折2017年04月08日

日本は高齢化社会が進み特に女性の平均寿命が伸びたことから、骨粗鬆症の治療は非常に重要な課題になってきました。昔のように背中の曲がったおばあさんを見ることはすっかり減ってきましたがこれも生活環境の改善と栄養/医療の改善による成果といえます。毎日診察をしていても骨折の患者さんが減っていることを感じます。
骨粗鬆症自体はほとんど症状がありませんが転倒した時や重い物を持った時等に骨折を起こすことが問題なのです。気がつかない間に骨折を起こしていることもあります。
大腿骨頚部骨折は入院手術が必要になります。脊椎圧迫骨折は長期間の不自由を我慢しなければなりませんし、更に悪化した場合脊髄神経根を圧迫してひどい腰下肢痛や下肢の麻痺が出てくることがあります。骨が弱くなるだけですが結果的には悲惨な状態を招くことになります。
検査器械の普及とその精度の進化は治療の必要性と治療の効果を解り易くしてくれるようになりました。腰椎と大腿骨で測る骨密度はかなり正確に骨の状態を反映しています。
骨粗鬆症の薬が多様化し症状や患者さんの状態に合わせて選べるようになってきたこともうれしいことです。効果のある薬を使うと背中の痛みが消え患者さんの表情も明るくなってきます。骨粗鬆症の治療/予防は大切なのです。