当院の関節リウマチ診療と病診連携2017年05月12日
最近の10年でリウマチの治療は目を見張るような進歩があり。以前のような指が曲がって車椅子に乗っている暗いイメージはすっかり変わって来ました。MTXの処方と生物製剤の普及でリウマチはあっても仕事が継続できる人が増えリウマチは決して治らない病気では無いと思えるようになっています。市内では専門のクリニックも見られるようになってきましたがまだ大勢の患者さんが集まる大病院では長時間待って数分の診療という状況は変わっておらず望ましいとは言えません。関節リウマチも病診連携が進み、普段は近隣のかかりつけ医師が診て、必要時は入院手術を病院にお願いするというスタイルができれば理想です。
関節リウマチは発症率の高い病気ではありませんが、もりや整形外科を引き継いで2年が経過し、少しずつ来ていただいて数が増えてきています。豊橋医療センター勤務時代に200人のリウマチ患者さんを診ていました。新たに生物製剤を導入し、当時最先端の治療を行っていました。西部医療センター勤務時代は整形外科の前任に専門医がおらず膠原病内科がありましたので私のリウマチ患者さんはかつてほど多くはありませんでしたが充分な診療をしていたと思っております。この30年のキャリアを近隣の患者さんにも評価していただきたいと思っています。
医者というものは自分がライフワークとして勉強してきた病気の患者さんには特別の思い入れがあるものです。関節リウマチは薬がよくなりほとんどが通院外来治療で間に合うようになってきています。自分でできる事はしっかり診て入院が必要なときには早めに紹介をするようにしています。安心して当院に受診していただきたいと思います。