整形外科
脊柱管狭窄症
高齢化社会の進展により腰痛・脊柱管狭窄症の患者さんが増えてきております。脊柱管狭窄症による腰下肢痛は慢性化して長期間の治療が必要になりますが最近の薬は優れた物が出てきており薬の的確な選択によりかなりの痛みでも通院治療で改善が可能です。内服薬・鎮痛剤の点滴あるいは理学療法で痛みが取れない場合は硬膜外ブロック・神経根ブロク等神経ブロックにより治療を行っています。通院治療で痛みが取れない場合はしかるべきは手術のできる病院を紹介しています。私(院長)自身が長年脊椎の手術に携わってきていますので手術の必要については自信を持って紹介しております。脊柱管狭窄症は年齢・内科疾患の問題もありますが手術まで考えれば治せる病気ですのであきらめる前に一度ご相談下さい。
椎間板ヘルニア
8割から9割は手術をせずに治りますが20代が中心の若い人の病気ですので仕事に復帰しないといけません。内服と注射を上手に使えばほとんどの腰椎ヘルニアは早期に社会復帰できます。できるだけ早く仕事に戻れるよう内服・点滴・神経ブロックと手術を含めてこれまで手術を行ってきた経験をふまえて治療を進めています。
頚椎疾患
肩こりから手の痺れで現れますが頚椎ヘルニア・頚椎症性脊髄症等頚椎にかかわる疾患は多岐にわたります。長い目で見た治療が必要になりますので専門的な判断が必要になります。手の痺れ・首から肩の痛みは遠慮なくご相談下さい。
肩・膝・股関節・等 関節疾患
いわゆる五十肩から膝の痛み・股関節痛など関節の痛みは誰でも経験し非常に多いものです。関節注射・理学療法・手術の紹介など適切に治療を選べば痛みの解決はつきます。
外傷・手のケガ
骨折・捻挫・打撲を初めとしてケガ・外傷は整形外科の治療領域になります。ギプス・シーネ固定・リハビリテーションから簡単な手術まで幅広く診療行っています。
スポーツ障害
スポーツでケガをした場合に基本的な治療が変わるわけではありませんがスポーツを継続しながら治療を行い早く復帰するためにどうするかと言うことが課題になります。野球肩・野球肘なども野球の練習をしながら治療が必要になります。理学療法士が専属で指導をするようにしています。
骨粗鬆症
社会の高齢化とともに骨粗鬆症の治療と予防は大きな課題になってきています。現在使われている骨粗鬆の薬は内服することで転倒したときの骨折が1/2になるとされており実際に老人の骨折は減っています。骨粗鬆症の治療は定期的な評価と継続が大切です。
交通事故
交通事故の症状は、事故直後あまり強くない症状であっても、徐々に痛みが強くなることがあります。
当院では、必要に応じ画像検査(レントゲン検査、他医療機関との連携によるMRIやCT精査)等を行い、投薬・リハビリテーションなどの治療を行います。
交通事故に遭った場合、早めに医師の診察を受ける事をお勧めします。
リウマチ科
関節リウマチの患者は全国で70万人いると言われており治療の進歩による死亡率の低下と高齢化により増加しています。近年特に最近10年の薬の進歩はめざましいものが有り、治らないと言われていた関節リウマチも健常人と変わらない生活ができるようになっています。薬の進歩とともに手術をすることもなくなり四肢の障害を持つ患者さんも少なくなってきました。こうした経過から最近は膠原病内科の医師が診ることが多くなってきていますが地域医療の現場では整形外科が診ることが多いのが実情です。リウマチの治療には専門的な知識と経験が必要ですが専門医であれば整形外科であれ内科であれ治療が大きく変わるわけではありません。関節リウマチの患者さんは当院を含め日本リウマチ学会の専門医を受診されることをお勧めします。
また痛風・関節炎あるいは線維筋痛症などの原因不明の痛みもリウマチ性疾患の一つとされており関節リウマチと同じくリウマチ科の診療領域になります。わからない痛みは何でもご相談下さい。
●治療の流れ
関節リウマチの治療は大まかには問診→検査→診断→治療開始→治療管理の流れで行われます。
治療開始後も定期的な検査を行い、病気の進行確認や薬の効果・副作用の管理していくことが大切です。
薬の進歩で健常人と変わらない生活ができるようになってきたとはいえ、長い治療が必要な病気です。しっかり主治医と相談の上、あなたに合った治療計画をたてることが大切です。当院では、あなたが人生を楽しみながらうまく病気と付き合っていける方法を一緒に探していきたい、と考えて日々治療にあたっております。
●関節リウマチの支援制度
①身体障害者福祉制度
18歳以上で身体上の障害がある人のための福祉制度で、認定されると「身体障害者手帳」が交付されます。
身体障害者は障害の程度によって1〜7級に分けられ、等級によってサービスの内容が異なります。1級、2級、3級の重度でなければメリットがないという誤解もありますが、実際にはたとえ6級でも、税金の控除や交通機関に関するサービスなどの制度が利用できます。サービスの内容は自治体により異なるので、地域の役所の窓口で相談してみてください。
身体障害者手帳の申請にあたっては指定医師による診断書などの添付が必要です。自分が取得条件を満たすかどうか、主治医に遠慮なく相談してみましょう。
②障害年金
年金加入している方で、病気やケガのために障害が残り日常生活や就労が困難な状態となった方を対象に支給される年金です。各年金の窓口で相談してみてください。
③介護保険
関節リウマチは介護保険法で「特定疾患」の指定を受けていますので、介護認定された場合40歳からでも介護サービスが利用できます。費用は原則1割負担です。
地域の役所の窓口で相談してみてください。
④特定疾患治療研究事業
都道府県が契約している医療機関で、この事業の対象となる疾患で受診した場合、医療費が公費で負担されます。「関節リウマチ」では、その一部である「悪性関節リウマチ」と「シェーグレン症候群」「特発性大腿骨頭壊死」「多発性筋炎」が対象に含まれています。ただし、この一環として平成9年度より開始された「難病患者等居宅生活支援事業」については、「関節リウマチ」の人も指定を受けています。「関節リウマチ」の人であれば、身体障害者の認定を受けていなくても、ホームヘルプサービス、日常生活用具給付、ショートステイなどの支援策が受けられます。
助成を受けるには、所定の手続きを行い、「特定疾患医療受給者証」の交付を受けることが必要です。
地域の健康福祉事務所・保健所の窓口で相談してみてください。
⑤高額療養費制度
1ヶ月の医療費が自己負担限度額を超える場合に限度額を越えて支払った医療費の払い戻しを受けることができる制度です。自己負担額は、年齢や所得によって区分されています。
すでに支払い済みの医療費であっても、自己負担限度額を超えた場合は、申請により払い戻しを受けることが出来ます。
各健康保険の担当窓口で相談してみてください。
外科
出血のあるなしにかかわらず手足のケガは整形外科の診療領域なのですが一般外科の領域と思ってみえる患者さんはまだ多いようです。
顔面・頭部のケガは病院の救急外来では研修医が診ることが多くどこの科の治療領域かはっきり決まっていないといえます。
手足のやけど・熱傷なども含め入院の必要のないケガ・外傷はすべて対応可能です。
背中や首にできる腫瘍・できものも簡単な手術で治療可能ですのでご相談下さい。
リハビリテーション科
当院では、骨折・捻挫・腰痛・肩の痛み等(手術後の症状等)に対して、リハビリテーションを積極的に行っていきます。
ケガや手術後の機能回復・慢性痛の緩和や再発予防・スポーツ障害に対するケアなどが対象になります。
(運動療法・物理療法・可動域訓練・機能訓練・運動指導等)
個別の症状にあわせて、医師の診察・指示のものに理学療法士等が評価を行い、リハビリテーションプログラムを決定・実施していきます。
当院では、機能訓練を始めとする運動器リハビリテーションを行っております。また、症状に応じて以下の治療機器を用い、症状の緩和を図ります。
低周波治療器 ポラリスカイネ
スーパータイダル波による効率的な刺激により痛みの緩和や筋萎縮の改善を図ります。
超音波治療器 ソニックタイザー
超音波の機械的振動による温熱作用とマイクロマッサージ作用より、疼痛緩和・血流促進を図ります。
キセノン光線治療器 フォース01
身体の深部まで達するキセノン光線により、細胞の活性化や自律神経のコントロールを図ります。
微弱電流治療器 コンバレス
全身の生体エネルギーの流れを効果的に高めることにより、損傷部位の電気的な性質・電磁気的な場を正常化します。
超音波骨折治療器 アクセラス
低出力超音波パルスによる刺激により、骨折部位の骨形成を促進させます。
経皮的電気刺激装置
イトーES-360
皮膚への刺激が少なく体の深部まで届く中周波により、効果的な筋力トレーニングを行います。
その他、近赤外線治療器(スーパーライザー)・半導体レーザー治療器・牽引治療器( 頚椎、腰椎)・渦流浴・空気圧治療器( ドクターメドマー)
干渉波治療機器( スーパーカイネ)・低周波治療器( マックスカイネ)・エルゴメーター 等
リハビリテーションスタッフ紹介
理学療法士:橋本 英之
他にも理学療法士3~4名、柔道整復師、マッサージ師、リハビリテーションスタッフ多数在籍しています。
理学療法士 橋本 英之の経歴
- 平成14年 名古屋大学医学部保健学科理学療法学専攻 卒業
- 平成16年 帝京平成大学大学院情報学研究科修士課程 卒業